80%の満足と20%の不満足(2001.5)

 3才の子供でも不満足はある 不満足は向上心に通じる道 不満は不服に通じる道

 

 人がこの世で生活している限り、「何もかも100%満足だ」と思っている人は殆どいないだろう。 誰でも何ほどかの不満足は持っているものである。 3才の子供でも不満足はある。 むしろ100才の人の中には、もうそんな段階は通り過ぎて、100%満足(不満足0%)している人がいるのかも知れない。 まあしかし、そんな人は極稀な例外である。

 ここで「不満足」と云うのは「未だ満足していない」と云う意味で「不満」とは大きく異なる。 「不満足」は「満足」に向かおうとする「向上心」に通じる「前向きの道」であり、「不満」は「不平、不服」に通じる「後ろ向きの道」である。 満足のないところに「幸福」や、「やすらぎ」、「安心」、「心の安定」はない。 「満足」は、身近な所では、親や兄弟、近隣の人達、広くは、他人や、世間や、神仏などへの、感謝の心にも通じる

 普通の人は「80%満足で20%不満足」であったり、「60%満足で40%不満足」であったり、その逆で「40%満足で60%不満足」であったり、「20%満足で80%不満足」であったりする。 この比率は人によって大きく異なるし、また、同じ人でも日によって変わり、年と共に変化する。 

 一般的に若い時ほど向上心が大きいため満足の%が低く、不満足の%が高い。 高齢になる程不満足の%が低くなるが、満足の%が高くなるかどうかはその人個人の性格によって左右される。

 向上心の強い人や好奇心の強い人は、満足の%が低く、不満足の%が高い。 しかし、前述の様に満足のないところに「幸福」や、「やすらぎ」、「安心」、「心の安定」はない。 人それぞれの性格にもよるが、「80%満足で20%不満足」の程度が最も幸福な状態ではなかろうか。 

あなたは何%ですか。