はじめに

 近年どこの家庭でも親子の対話が少なくなっているのではないかと思う。 これにはいろいろな理由があるだろう。

 父親が仕事で忙しく、家庭で息子(娘)達と話をする時間が少ない。  親が単身赴任であったり、息子(娘)達が就職先の関係で離れた土地に住んでいて、親子が別居している。 息子(娘)達がテレビに夢中になり、親子の会話よりそちらの方に関心が行っている。などなど。

  しかし、父親は少なくとも社会生活(会社生活)での大先輩であり、息子(娘)達にはない、長い社会活動の失敗や成功の中から得た貴重な経験も沢山持っているはずである。 それらの経験の中には息子(娘)達が社会活動を続けていく上において、役に立つ知恵も含まれているはずである。 そんな意味から、息子(娘)達が日々の生活の中で、どちらの道を取ろうかと考えたり、迷ったり、行き詰まったり、悩んだり、生きがいを求めたり、した時にこの平成塾を覗いて見て、少しでも解決の手がかりを得られれば幸いである。

内容は項目ごとに独立しているので、最初から通して読む必要はなく、目次を見て、興味のある項目を拾い読みしてもらえば結構である。