人の寿命2007.8)

平均寿命世界一 赤い玉 日本で総人口が減少し未開発国で総人口は増加

 

 戦後、日本人の寿命は大幅に伸び、今や平均寿命世界一の超寿命となった。 現在の日本人の死因は、心臓病、脳溢血、ガン、の3種が夫々約4分の1づつで、残りの4分の1が特異な難病や老衰その他だそうである。

 

しかし、平均寿命は伸びても、個人々々の寿命は別の話しであり、自分が何歳まで生きるかは、神さまにしか分からない。 社会人野球の名投手で、健康には何の問題もないように見えた知人が、若くして癌でなくなった。 今にも死にそうなことを常々言っている人が、まだまだ頑張って生きている。 若者が交通事故で無くなることもある。 そんな例はいくらでも見られる。 では、個人の寿命はどのように決まるのであろうか。

 

神さまは赤い玉と黄色い玉と青い玉を持って、雲の上から地上を眺めている。 神さまは地上に向けて、その球を気の向くままに投げる。 たまたま赤い球に当った人は、どんなに元気な人であっても、交通事故や心臓発作で、その日の内に死ぬ。 たまたま黄色い球に当った人は、何かの病気で、3年の内に死ぬ。 たまたま青い球に当った人は、例え明日にも死にそうな重病人であっても、さらに10年間は長生きできる。

 

神さまは気ままに投げるので、誰がどの色の球に当るか、運良く当らないか、誰にも分からない。 最近は日本の上空で投げられる球が少なくなったので、平均寿命が伸びている。 先の大戦争で、日本向けに沢山赤い球を投げ過ぎたので、少し調整しているらしい。 個人の寿命など、この程度の偶然で決まるのではないだろうか。

 

興味深いことに、平均寿命世界一の日本で総人口が減少し、平均寿命が格段に短いアフリカなどの未開発国や発展途上国では、総人口は増加している。 神さまが赤い球を沢山投げれば投げるほど、同じ神さまが創った人間の増殖能力が高まるのは、皮肉なことである。