人生勝ち組の条件2007.7)

肉体的健康 精神的健康 良き家族 数人の友人 適量のお金

 

 「勝ち組」とか「負け組」という言葉をよく耳にする。 この言葉は好きな言葉ではないが分かり易いので使わせてもらう。 私も「人生の終わり」がある程度見える年代になって来たので、こんなことを考えることがある(本当は、何時人生の終わりが来るかは分からない)。

 

以下に記すような条件が満足されていれば、「人生の勝ち組に分類される」と考えられるのではないだろうか。

 1)肉体的健康

朝は気持ち良く目覚め、食事が美味しく、夜は寝つき良くぐっすり眠れる。 所謂「快食」「快眠」「快便」が保たれている状態。

 

2)精神的健康

あまりいらいらせず、安定していて、前向きな思考ができ、何歳になろうと過去の話ばかりするのではなく、自分の現在と子や孫の話ができる。 OB会で集まれば、「過去の自慢」、「年金」、「病気」、の話しばかりしている人達は不可。

 

3)良き家族

複数の子と孫が必要。 それは自分の老後を見てもらうためではなく、自分が親から受け継いだ生命を次の世代へ引継ぐと言う人間(生物)として最重要な役割を果たすために必要である。

 

4)数人の友人

心を開いて話し合える友人が数人は欲しい。 その他に浅く付き合える友人は多ければ多いほど良い。

 

5)適量のお金

これが全くの「曲者」である。 「多ければ多いほど良い」とか「多くても荷物にはならない」などという単純なものではない。 負け惜しみと取られるかも知れないが、実は大きな間違いであることは、古今東西の金持ち達の実例を見れば明白である。 なにしろ「これで十分」といえる明確な上限はない。 多くを望めば際限はないし、必要以上に持つと、子供達が遺産を当てにして自分で頑張ろうとする意欲や、時には、お金(出費)に対する用心深さを失ってしまう。

最適額は、自分が死ぬ時に葬儀の費用と配偶者の生活費を除いてゼロになることだが、寿命がいつまであるのか分からないので、こんな計算は成り立たない。 大金ではなく、死ぬまで心配なく平均的な生活ができる金額、と言うのが「定性的な正解」であるが、それがいくらなのか「定量的な正解」は、神様以外に誰にも判断できない。 いつか正解の「最適額」を算出してやろうと思っている。