自主独立の精神1998.6)

他人に迷惑を掛けない 受けて恩を忘れず、施して報いを願わず

 

他人に迷惑を掛けないことが自立の第一条件である。

基本的には、人に借りを作らないように心がけることが必要だが、それでもやむを得ず何らかの形で借りが出来てしまうこともある。 借りを作った場合は、それがお金であれ、仕事の上のことであれ、できるだけ早い機会に確実に返すようにせねばならない。 確実にと言う意味は、借りた以上のものを返せということだ。 借りた金には利子を付けて返すのが常識であるように、仕事の上の借りも出来ることなら利子(何らかのプラスアルファー)を付けて返しておきたい。 時にはそれがまた何倍にもなって返ってくることがあるのが面白い。

受けて恩を忘れず、施して報いを願わず」という言葉がある。 なかなか実行が難しいが、少なくとも前段は実行したいものだ。 その積み重ねが当人の信頼を形成することになる。 後段が実行できれば立派だが、これは前段よりも更に更に難しい。 人は他人に何かをしてやると、「お礼など言ってもらうつもりでしたのではない」と言いながら、「あいつにはいろいろしてやったのに、何一つ礼を言わない」などと、すぐに愚痴をいってしまうものだ。