1999.8)

神は誰が創ったか 森羅万象の動きが神

 

今の日本には殆ど宗教が存在しない状況になっている。 世界的にも極めて珍しい国情である。 神を信じる人も少ないし、そういう事があまり日常の話題にもならない。 多くの人が神の存在など信じないか、そんな事を日常考えようともしない。

神は本当に存在するのか。 宗教の教えるところによれば、万物は神が創り給うたことになっている。 それでは神は誰が創ったのであろうかその問いにはどの宗教も答えていない様に思う。 誰も神の存在を証明できない様に、誰も神の不在を証明することはできない

おそらく、世間で言われる様な神様(諸々の動物や植物を創り、時には人に罰を与える様な神様)が居られるのではなく、地球上のあらゆる生物の営みや、自然界の動き、或いは宇宙の活動など、そんな森羅万象の動きそのものを神と言うべきなのだと考える。

しかし、別の見方をすれば、神(宗教)は多くの人間の精神的な支柱となっていることも大切な事実である。