「非真面目」の勧め2007.8)

頭の固い人 真面目過ぎる人 背中に一本太い心棒

 

 「あの人は真面目な人だ」と聞くと、何となく「嘘をつかない人」、「信用できそうな人」、「礼儀正しい人」、というような良い評価が浮かぶと共に、「あまり面白くない人」、「頭の固い人」、「代わり映えのしない人」、というような逆の印象も想像される。 その意味で、単に「真面目」だけでは、人間としての幅が狭く、発展性に乏しい気がする。

 

日本では毎年3万人余りの自殺者がいるし、うつ病など精神不安定な人も多い。 これらの人々は、比較的真面目な人や、真面目過ぎる人が多いのではなかろうか。

 

「真面目」とは逆の「不真面目」は、全く良い意味合いは感じられないので良くないが、「非真面目」が丁度良いように思う。 真面目そうではあっても、真面目一方ではなく、創造性も持ち合わせている人である。 人間、固いばかりでは人生が面白くない。

考え方に適度なゆとりと独自性を持ち、世の中の変化にも適応するが、背中に一本、太い心棒を通しておきたい。