恩義の収支2007.7)

受けた恩義の収支はプラス(返す方が多め)に 受けて恩を忘れず、施して報いを願わず 親から受けた恩義は十分の一返す  親から受けた恩義に利子を付けて子供に施す

 

 長い人生ではいろいろな人から恩義を受ける。 恩義を受ける人は、大きく分けると自分の「両親」とそれ以外の人(ここでは「他人」と呼ぶ)になる。 

他人から受けた恩義は、いつかの時点で何らかの形で必ず返すべきである。 他人への返し方はいろいろな形があるが、一番分かり易いのは、受けた直後にその人に直接返すことである。

しかし、場合によっては、3日後、1ヶ月後、3年後となってしまう場合もあるが、忘れずに必ず返すことである。 受けた人に直接ではなく、その人の奥さんや子供に返すと言う場合もあるだろうが、少なくとも受けた恩義の収支は是非プラス(返す方が多め)にしておきたい。

 

一方、他人に施した恩義はなるべく早く忘れた方が良い。 それが必ずしも直ぐに返ってくるとは限らないし、全く返ってこない場合も多々ある。 返ってくることを期待していて返ってこない場合は、腹も立つので、返礼は期待しない方が良い。 「受けて恩を忘れず、施して報いを願わず」でありたい。

 

これに対して、親から受けた恩義は「海よりも深く、山よりも高い」と言われるが、その十分の一を返せば良いと思っている。 勿論それ以上多く返すに超したことはないが、それよりも親に返す代わりに、親から受けた恩義にたっぷり利子を付けて子供に施してやるのが良いと思っている。 親は既に自分の親から恩義を受けており、その総てを返せていない場合も多いので、恩義は親から子へ順送りである。親との収支はマイナスでも良く、その分多く子に施せば良いと思っている。 この場合でもトータルの収支はプラスとしたい。