連携プレー2002.3)

一人は万人のために万人は一人のために 報告・連絡・相談

 

街には沢山のコンビニがある。 その内の一つにco-op(灘神戸生協)がある。 この店の中には必ず「一人は万人のために,万人は一人のために」と言う標語が掲げられているのを知っているだろうか。 これは灘神戸生協の創始者である賀川豊彦のことばではないかと思う。 なかなか意味の深い言葉である。

我々の日常を振り返って見てもこの言葉に思い至ることが実に多い。 朝起きてから寝るまでの一日、どれだけ多くの人のお陰を被っていることか。 電気は、水道は、テレビは、パンは、電車は、などなど、どれを取っても多くの人達の働きによって支えら、供給されている。 即ち、あなた一人の生活が万人によって支えられているのである。

同時にあなたの仕事は多分あなた以外の万人のために役に立っているはずである。 また、役に立っていなければならない。 もっと狭く職場の身の回りだけを考えても、仕事の仲間同士がお互いに何らかの形で支え合っているはずである。 一つのプロジェクトにも多数の人が協力し合う。 部内の協力者,社内の協力者,社外の協力者,海外の協力者、など多くの関係者との共同作業である。 全く自分一人での単独業務など、まず有り得えない。 必ず何人もの関係者がいるはずである。

「誰と一緒に仕事をしているか」、「誰のサポートを受けて仕事をしているか」を時には考えて見る必要がある。 自分の仕事の関係者を時に認識することが必要である。それを考える時には、協力者/関係者との間の報告・連絡・相談(報・連・相―ほうれん草)が大切となる。

何時もばたばたとして、何となく忙しそうにしており、夜も遅くまで頑張っているが、その割にはアウトプットが少なく、失敗も多い人がいる。 反対にゆったりと仕事をしている様に見えるが、アウトプットはキチッと出している人もいる。 就業時間と仕事のアウトプットは,必ずしも比例しない。 円滑で効率の高い仕事のやり方には、関係者との緊密な報・連・相が必須である。 それがチームの連携を強め、失敗やミスを防ぐ。 反対に報・連・相の欠如が,仕事の効率を下げ、失敗やミスを誘い、引いてはアウトプットを少ないものにする。 連携プレーの善し悪しによって、 1人+1人が3人の実力になる時もあれば、1+1が1.5にしかならない時もある。

ほうれん草の効用

報告・連絡・相談(報・連・相)を緊密に実行しよう。

仕事に単独プレ−はない、必ず関係者が存在するはず。

常に関係者と綿密な連携プレ−をしよう。

報・連・相は、人間関係を深める。

報・連・相は、文殊の知恵を生み出す。

報・連・相は、仕事の効率を高める

報・連・相は、安全性を向上させる

報・連・相は、仲間との情報の共有を促進させ,一体感を醸成する

報・連・相で、仲間のベクトルを合わせ,仕事の価値を高めよう。