ストレスに勝つ2001.7)

2週間で胃に孔が開く ストレス解消の方法がない 言葉で噛み付く上司も命は取らない 山より大きなイノシシは出ない 開き直ればストレスに勝てる

 

ストレスは職場でも家庭でも、大小の程度は別にして、必ず存在する。 適度なストレスは良いが、過度なストレスは健康に良くない。 私の職場の先輩(技術屋さん)にもこんな例を見た。 年齢が50歳近くになり、関連会社へ出向を命じられた。 担当する仕事は職場の安全管理で、それまで経験はなかったが、特に難しい業務ではなく、慣れれば無難にこなせると思われていた。 

 

しかし、出向して2週間も経たない内に入院してしまった。 見舞いに行くと「胃に孔が開いた」と言う。 明らかにストレスが原因であった。 特に神経質な人柄ではなく、むしろ、ざっくばらんな性格の人であった。 仕事そのものは難しくはなかったが、知人が一人もいない職場、家庭から離れた単身赴任、今までとはかけ離れた仕事内容、などからストレスを強く感じ、ストレス解消の方法が見出せなかったのだろう。

 

職場に在って、如何に上司が怖かろうと、如何にお客がうるさかろうと、如何に仕事が忙しかろうと、それだけが原因で命まで取られることはない。 言葉で噛み付く上司がいても、命までは取るまい。 しかし、健康を損なえば命も取られかねない。 

山より大きなイノシシは出ない」とも言われる。 最悪の場合を想定しても、サラリーマンなら首になるのが精一杯である。 そこまで開き直ればストレスに勝てる、少なくともストレスに負けることはない。 健康に勝る財産はないのだから。