ほんの少しの勇気(2000.1)
50:50
塀の外側へ飛び降りてみる 「やる」方に掛けよう 勇気の積み重ね
日々のいろいろな場面や仕事の場面などで、何事かを「やろうかな、止めとこうかな」と迷うことがままある。
明らかにやった方が良いとか、明らかにやらない方が良いとか、理由や根拠、長短や損得が明確な場合は、それで結論もはっきりしているから迷うこともないだろう。 しかし、やった方が良いような気もするし、やらない方が良いような気もすると言う場面にもよく出会うことがある。
どちらにするかは50:50の場合である。 そんな場合にどちらを採るか。
例えば、高さ2メートルの塀に囲まれた敷地があるとする。
塀の内側は「やらない」と言う立場、 塀の外側は「やる」と言う立場、である。 自分の立場を塀の内側、即ち明らかに「やらない」立場から、2メートルの塀を乗り越えて、塀の外側、即ち明らかに「やる」立場に変えるためには、大変な努力なり、時間なり、決断なり、リスクなりが必要となる。
50:50の場合は丁度2メートルの塀の上に立っていることになる。 どちらへ飛び降りるにもそれ程大きな決断や努力はいらない。
しかし、往々にしてそんな立場に立った時、何となく塀の内側に飛び降りる者が多いのではなかろうか。 塀の内側の方が何となく安心できそうな気がするからである。
しかし、50:50でどちらが良いのかよく分からない場合には、ほんの少しの勇気を出して塀の外側へ飛び降りてみることにしよう。
塀の外側に出て周辺を歩きまわってみよう。 塀の外側には、塀の内側からでは見えなかったことがいろいろある。 今まで見たこともない様なことも、初めて体験する様なことも、或いは恐いことも、面白いことも、少々危険なことも、いろいろ有るかもしれない。
やるかやらないか、行くか行かないか、入るか入らないか、声を掛けるか掛けないか、何れにしても50:50で、どちらにするか迷った時は、必ず「やる」方に掛けよう。
ほんの少しの勇気の積み重ねがあなたの人生を大きく変える。